2016年4月26日火曜日

Rapha Prestige Kamikatsu - 前日編

三つ目のNoteは前日編。移動について記します。特に面白い話題でもないので、読み飛ばしても差し支えないところですね。
Rapha Prestige、今回の開催地は徳島県の上勝町。大阪生まれ、大阪育ちの私ですが、四国に渡るのはまだ2回目。徳島を訪れるのは初。もちろん上勝町のことはまったく知りませんでした。
東京からは陸路でおよそ700km。RCC TYOから参加する他の2チームは飛行機+レンタカーを選択した模様。移動時間を考慮すると空路がベストでしょう。私たちのチームThe Glory Boysは陸路を選択。陸路の理由はコストが安いことと、ウェアや工具を好きなだけ持っていけることの二つ。暖かくなってきたとはいえ、急な天候の変化もあり得るのでジャケット、インナー、グローブ、ソックス、ウォーマーなどは手持ちのものをスーツケースにありったけ詰めました。どんな天気にでも対応できる安心感は車移動の特権。
私とSeungYong、ヒデさんの3名が東京から車で、新井さんとDarraghさんは新幹線で新井さんの家のある神戸まで移動して、そこから新井さんの車で上勝を目指すことに。
出発は4月8日(金)未明。7日は普段通り仕事を終えて19時に帰宅。旅支度は予め済ませてあったので、食事を終えて仮眠を取るために布団の中へ。が、さすがに時間が早いので眠れず、布団の中で課長島耕作、部長島耕作、社長島耕作を読みならがゴロゴロしてました。
日付が変わって1:30に川崎の自宅を出発。近所のガソリンスタンドで給油し、まずはSeungYongを拾いに大田区へ。深夜なので道は空いてて約30分で到着。SeungYongの自転車を手早く荷室に放り込んで再出発。普段からよく一緒に走りに出かけているので、積み込みは慣れたものです。ヒデさんは八王子の実家で待っているので、環八を北上し、甲州街道に入って一路西へ。
3時頃にヒデさんをピックアップしたらそのまま八王子インターから中央道〜圏央道を経由して東名高速へ。今回のロングドライブの中では、夜明け前のこの区間が最も眠かった。
最初の休憩は厚木PAで。時間が早すぎて食事はできないのでおやつのみ購入。このあたりから眠気覚ましのために歌を歌い始めます。他の2人は時々寝ているようでしたが、安全に走行することが最優先なので構わず歌い続けます。かける曲はほとんどFLYING KIDS、THE BOOM、たまに平井堅、山崎まさよし、時々SMAP。
東名〜新東名を2時間ほど走った後、次の休憩はNEOPASA静岡。6時を過ぎてフードコートが一部オープンしていたので朝食を摂ります。翌日のライドに備えて炭水化物モリモリで。このあたりから眠気もなくなり、走り慣れた地域に入ったので休憩は少なめでガンガン走ります。新たに開通した新東名の浜松〜豊田間はトンネルが多くて眺望はイマイチですが道は快適そのもの。東名の豊川から豊田までの区間はかなりストレスフルなので、ここを通過しなくていいのはとても楽です。豊田からは伊勢湾岸道〜東名阪自動車道を経由して新名神へ。
三回目の休憩は土山SA。ここまでで約400kmようやく道程の半分。この時点で時刻は8:30。特に渋滞にはまることもなく順調そのもの。ガソリンの残りが心もとないのでここで一回目の給油。そして名神に入り、吹田方面へ。
吹田から先へ車で行くのは初めてのこと。そろそろ疲れも出てきますが、初めての道は新鮮で楽しいもの。気分良く走っていると、あっという間に明石海峡大橋に至ります。淡路島に入ったところで路肩に止まっているルイゾンを発見。何かトラブルでもあったようでレッカー車の姿もありました。こちらは止まるわけにはいかないのでそのまま淡路ハイウェイオアシスへ。ポンプさん他、大阪から来ているチームの姿もちらほら。いよいよ決戦(別に勝負ではない)の地に近づきつつあることを実感します。時刻は10:30。そろそろお腹もすいてきますが、徳島ラーメンを食べるため、ここはぐっとこらえて食事はぜずに徳島を目指します・しかし意外と淡路島は南北に長く、徳島は遠い。四国に至るまでさらに1時間を要しました。
鳴門インターで高速道路を降りて国道55号線に入ります。上勝町にはコンビニもほとんどないらしいと聞いていたので手近なローソンにピットインしてお酒、おつまみ、おやつを仕入れます。ついでに給油も済ませたらいよいよ徳島ラーメンのお店を探します。国道沿いなので適当に走っていれば何かあるだろうと思ったけれど、意外と見つからない。しばらく走った後に徳島ラーメンの看板を発見。
徳島ラーメン麺王川内店
それが徳島ラーメン麺王川内店。東京でまともなラーメンを食べると800〜1000円ぐらいの感覚ですが、ここは500〜600円で食べられます。もちろん茹で卵は追加。替え玉もいただきます。
徳島ラーメンを堪能しているところになんと残りのチームメイト新井さんとDarraghさんが合流。偶然かと思ったらInstagramを見てやってきたとのこと。現代っ子な感じ。
二人も注文を済ませて待っていると、さらにロードバイクに乗った二人組が入ってきました。Raphaのアイテムも身につけていたので挨拶してみたところタイから参加しに来たチームの人達のようでした。上勝町からここまで30kmほどあるのでわざわざラーメンを食べに来たようです。徳島ラーメン恐るべし。
徳島ラーメンを堪能した後は前日受付の会場のRISE & WINへ向かいます。徳島市内を抜けると商店はほとんどないので、事前に買い物を済ませておいて正解でした。宿からは近いところでも15kmは走らないとコンビニはないようです。
車を降りて中に入ると見知った顔(ヒロさんとかオマタンとかスドーマンとか)が数人。チームの参加費の2万円とアフターパーティーのお代3500円×5 人分を納め、キューシートをいただきます。実際にはルートはガーミンで確認するので、CPでスタンプをもらうためのカードですね。その後は足早にお宿兼スタート地点兼ゴール地点である月の宿へ。ここからは10km足らずなので車だとあっという間ですが実は登り基調。自転車だとそこそこ走りごたえがありそうな素敵な道。
そんなこんなで、ようやく月の宿へ到着。ここまで約700km、休憩込みの所要時間は約13時間。チェックインを済ませて対岸のコテージへ。我々は本館ではなく、対岸のキャンプ場にあるコテージに宿泊しました。男5人で寝るだけなので豪華な部屋である必要もないですし、部屋代がちょっと安くてお得でした。お代は2泊3食(夜 / 朝 / 朝)付きで一人14,000円ほど。風呂は本館のものが使ますし、コテージにもシャワーがあるので問題無し。
荷物を部屋に入れたら自転車を組み上げます。とは言え、私はここまでの運転でヘロヘロなわけですが、SeungYongがどうしても走りたいと言います。新井さんも私と同じくあまり気乗りしない感じ。翌日には嫌という程走れるので、あまり消耗するのも良くなかろうということで、受付会場のRISE & WINへもう一度自転車で行くことにします。
コテージから道路までは斜度20%超えの坂道ですが’、そこから先はほとんど下りです。SeungYongとDarraghさんは元気いっぱい。先頭を突っ走って行きます。私は撮影の練習をしながら最後尾をヒラヒラ。
RISE & WINに到着すると他のチームが受付に続々。RCC OSKのチームも合流してRCCまみれに。これだけ集まるとなかなか壮観。写真はまだもらってない気がしますがスドーマンのカメラにみんな写っているはず。写真ちょうだい。
↑の写真は超カッコイイ私のBianchi Impulsoの図。カーボンのOltre XR2よりもお気に入りなわけですが、やっぱり後ろの矢野さんのSVとか新井さんのIFと並んでみると悲しいぐらいオーラを感じない。スチールにはあまり惹かれないのですが、無塗装のチタンが欲しくなった。そんな春の日。
1時間ほどRISE & WINで談笑した後、お宿へ引き返しました。帰路は先ほど車で走った登りのルート。かなり真面目に踏んでいきましたが、結局Darragh & SeungYongの外人部隊にあっさりちぎられる。アルミフレームだし、鉄下駄ホイールだし、そもそもPrestigeはレースじゃないし、と自分を慰めます(泣いてないもん)。
その後は大方の予想どおり酒、酒、飯、酒、風呂、寝る。
当日編に続く。

2016年4月19日火曜日

Rapha Prestige Kamikatsu - 機材編

Prestige上勝本編のお話の前に機材について触れておきましょう。
オフィシャルのレギュレーションには使用する自転車について厳密な規定はありません。実際に上勝を走った人の自転車には、カーボン、アルミ、クロモリなど様々な種類のロードバイクがありました。ディスクブレーキ車もちらほら。また、シクロクロス車も見かけましたし、変わりダネでは全員がCannondaleのSlateに乗っているチームもありました。
公式の案内としては、かなり荒れたグラベルを走るため、カーボンリム、カーボンスポークはお奨めしないということと、25C以上の太めのタイヤが望ましいということだけでした。しかしながらRCCコンシェルジュの須藤さん、CCTYOの大林さんをはじめ、Prestigeへの参加経験がある人はみんな口を揃えて言います。「持っている中で最高のレースバイクで出ましょう。」
これは昨日の準備編でも書いたようにRapha Prestigeの原点が100年前のツールドフランスへのオマージュであるという考え方からきているのでしょう。ロードレースにMTBペダルを使うか?ロードレースにシクロクロスで出場するか?マウンテンバイクは?フラットバーは?答えは考えるまでもなくNoでしょう。なので、RCCから出る以上、Rapha(特にRapha Japan)の想い描くPrestigeと言うものを体現する機材で出ようとチームメンバーと意識を共有しました。
ただ、個人的に譲れなかったこととして、私はグランツールよりもクラシック、特に石畳のレースを好むので、どうせならパリルーベへのオマージュとして走りたいという思いがありました。奇しくも今回のPrestigeはパリルーベの前日。私が所有しているロードバイクの中で最もレースに向いた車両は間違いなくOltre XR2です。↓の写真は私のOltre XR2とSeungYongの Sempre Pro。
ですが写真で見ても分かるように、Oltre XR2はシートステーが極端に細く、どう見てもグラベル向きではありません。実際に2012年のパリルーベではOltreではなくアルミフレームのImpulsoがヴァカンソレイユによって使用されたという実績があります。さらにOltre XR2はおよそ7kg。一方でImpulsoは9kg近い重量があり、あえて重い自転車で走った方がより大きな達成感を得られるであろうとの思いからImpulsoをチョイスしました。もともとImpulsoは通勤用ロードバイクとして買ったものですが、実はもてぎと袖ケ浦でのエンデューロや筑波のヒルクライムなどレースでの使用率がとても高くお気に入りの一台なのです。コンポは10速のUltegraと105のミックスだったり、どう見てもエントリーバイクだったりしますが自分が気に入っているからこれでいいのです。
一方ホイールの一番のお気入りはMavicのR−SYSですが、スポークがカーボンなのでこれも断念。これまた通勤で愛用しているMavicのCosmic Eliteを使うことにしました。前後でおよそ1700gある軽くはないホイールですが、頑丈で見た目もいいので気に入っています。でも次はもうちょっと軽いホイールを調達したいところ。スプロケは新井さんが練習の時に着けていた32Tに触発され、死蔵していたTiagra 4600の30Tを引っ張り出してきました。フロントが50/34なので28Tでも問題ないんですが、念には念ということで。
ロードバイクのタイヤは基本的に23Cしか使わない私ですが、ここはアドバイスに素直に従って28CのContinental Gator Hardshellを使うことに。これはシクロクロスのBianchi Zurigoで使っていたものですが、試しにImpulsoに取り付けてみたところ、クリアランスは狭いもののなんとかなりそうなレベルだったので採用しました。仮に何か挟まってもアルミフレームなので致命傷にはなりませんし。
ワイヤーとチェーンは事前に新品に交換しました。自分の機材トラブルで完走できなかったらメンバーに申し訳なさすぎるので、準備は万全にして本番に臨みました。
SeungYongは写真のSempre ProにRacing 7という組み合わせでした。Lookはグラベルでの破損を恐れて温存されました。Sempre ProはBB30が悪かったのか異音がするとのことで、上勝直前までBBを替えたり、クランクをFSAからUltegraに替えたり大変そうでした。
新井さんのバイクはIFにENVEの80mmリムを合わせた超悪者っぽいやつ。説明不要でカッコイイ。私のImpulsoと並べるとImpulsoは悲しいくらいオーラがない・・・。新井さんは本当はRCC仕様のRoubaix S-Worksにハイペロンで出る予定でしたが、購入直後から発症していたBBの音鳴りが解消せず、上勝直前に返品&返金となってしまったため、急遽IFでの出走となりました。ホイールは最後まで悩んでいたようですが、結局カーボンのENVEで出ることに。これが後々波乱を巻き起こす伏線となるのでした。タイヤはPanaracer RACE D 25C。
ヒデさんはいつものPinarelloではなくBianchi。それも私と同じImpulso。色は同じではなくブラック×チェレステ。タイヤはパナレーサー、安定のグラベルキング26C。

DarraghさんはいつものPinarello Paris。タイヤは太いものにしたかったものの、リアタイヤとフレームのクリアランスがとても狭いため23Cしか使えず。フロントだけ25Cになっていました。
機材のチョイスは正しかったのか?誰がパンクして誰がパンクしなかったのか?詳しくはPrestige本編に続きます。
機材以外の携行品ネタとしては、ポンプはチーム全員が持つ必要はありません。チームがばらけることもあるので一番速い人と一番遅い人が大きめのポンプを持てば十分でしょう。荷物が減った分チューブや補給食を多めに持つと安心です。SeungYongは今回私のスイートポテトケーキバーを食べました。時期的にまだ朝夕は肌寒いのでボトルは各自1本で十分でした。9月の那須では2本用意した方がいいかも。あとは何が起きても困らないようにチェーンのコマを数個、チェーンピン、ミッシングリンク、チェーンカッター、その他携帯工具と前後ライトを用意しました。
また、カメラを携行する場合は、写真写りを考えてショルダーストラップやネックストラップは避けましょう。私は今回ハンドストラップに買い換えました。撮影しないときはジャージのバックポケットに収めておきましょう。
以上、Rapha Prestige Kamikatsuレポート機材編でした。

Rapha Prestige Kamikatsu - 準備編

4月9日に開催されたRapha Prestige Kamikatsuから早一週間が過ぎ、ようやくこのイベントについて自分の中でなんとなく消化できたような気がします。思考を整理するために、また今後参加する人たちの参考になればと思い、レポート的なものにまとめてみたいと思います。
Rapha Prestigeというイベントがあるのを知ったのは2015年の春のこと。北海道のニセコで何やらハードなライドイベントがあるらしい。2014年の夏にCCTYOがオープンして以来、ほとんどのライドイベントとライブビューイングに欠かさず参加していたものの、当時はまだRCCにも入会していなかったため、Prestigeについて詳しく知る機会もなく、「ふ〜ん」という感じ。開催地が北海道ということもあり、完全スルーを決め込んでおりました。
その後も折に触れてRCCコンシェルジュのスドーマンやCCTYOスタッフの大林さんからPrestigeは一度は体験しておいた方がいいと言われるも、やっぱり「ふ〜ん」という感じで聞いていました。
時は少し流れて2016年。RCCのパーティーで今年は四国と那須で春と秋にそれぞれPrestigeが開催されることを知りました。それからしばらくは移動を考えると那須がいいなぁ、と思いながらも上勝の方がRCCTYOからの参加者は少ないであろうという計算をし、旅費交通費を計算。車で行けば意外と安く済むことがわかり、それからはRCCの仲間たちにライドの最中に「Prestige出たい?」と聞いてまわる日々。でも脚力が近いレベルで、自分が一緒に走りたいと思えるメンバーを4人集めるのは意外と大変。
一人目はSeungYong。去年の夏前から一年近く、ほぼ毎週一緒に走り続けている。コイツは速い。体重差が20kgもあるのに登りで千切れない。油断すると抜かれる。平坦では後ろにつくのが精一杯。下りでは追いつける気がしない。しかも持久力もある。ぱっと見はデブだが一緒に走るとただの太っちょではないことがすぐにわかる。
二人目は新井さん。CCOSKから仕事の都合で引っ越してきた。RCCのフォーラムに上げた三浦半島ライドに参加してくれたのが知り合ったきっかけ。短い坂での瞬発力に関してはこの人に勝る人を私は知らない。元ボクサー故の身体の強さなのか?三浦ライドの後もちょくちょく一緒に走り、「Prestigeは一回は出ておきたいよね」と意気投合。
ここまでは正直あまり苦労しませんでした。大林さんが出たいと言っていたので声をかけてはいたものの、スタッフ故に参加し辛いという事情もあり、またできればまだ参加したことがない人を誘ってほしいという大林さんの希望もありました。で、メンバーが集まらなければ上勝は見送ってやっぱり那須かなと考え始めていたある日、SeungYongとCCTYOにいたところにたまたま現れたのがヒデさん。そこでSeungYongが「ヒデさん一緒にPrestige出ませんか?」時間も費用もかかることなので即答はしないヒデさん。でも結局数日後には「行く!」と言っていました。かくしてめでたく三人目確保。自転車歴がもっとも短く、体力的にやや不安があったものの、メンタルが強いので多分平気。きっと平気。
最後の四人目はアテが無く、ほぼ途方に暮れていたときにRCC TYOのフォーラムに上勝に出たいけどチームがないと書き込んだDarraghさん。即Facebookのメッセージを送って勧誘。Darraghさんとはこれまで何度もCCTYOのライドで一緒に走っていますが、どんな状況でもとりあえず速い。平坦でも、登りでも、下りでも大抵前の方にいる。時々突出しすぎてルートを外れてそのまま走って行ってしまうのがチャームポイント。
かくしてメンバーが揃いました。ノッティンガム出身の英国紳士。韓国から来た太っちょライダー。神戸生まれの社畜。同じく神戸の元ボクサー。大阪でも最も美しい言葉を話す河内生まれのリーダー。インターナショナルなようでかなり偏ったチームの出来上がり。
ここで改めてスドーマンからPrestigeについてレクチャーを受けました。新井さんとDarraghさんは都合が合わなかったのでSeungYongとヒデさんと3人で。Prestigeは、ただ単に厳しい(人によっては常軌を逸したと感じる)ルートを走っているわけではなく、100年前、ツールドフランス黎明期のライダーたちが走ったような未舗装路を含むルートを走ることでロードバイクというスポーツをもっと深く理解し、楽しむことができるという趣旨だという。だからマウンテンバイクには乗らない。シクロクロスも。あくまでもロードバイクで。シューズもペダルもロード用。グラベルの押し歩きを考えるとMTBペダルの方が明らかに楽だけど、楽して完走することが目的ではなく、完走できなくても苦しみを味わい尽くすことが目的なので、敢えてロードレース用の装備で参加する。クロモリフレーム、チューブラータイヤ、トークリップだともっと良いかもしれないが、そこまでの装備は急には揃えられないので、今回は自分の持っている範囲で出来る限り趣旨に合うものを選ぶことにする。
チームキットは全員がRCCのメンバーなので、全身RCC Kitで揃えることに。みんなはもちろんRCC Kitを一式持っていましたが、実は私はまだ買っていなかったのでこれを機に一式揃えることになりました。せっかくなのでヘルメット、グローブ、シューカバーなどの色も合わせます。みんな結構な出費になりましたが、後で写真を見ると統一感があって揃えて良かったと思えるので、これから参加する人は是非揃えましょう。全員が同じヘルメットというのは好みもあるので難しいですが、とりあえず色だけでも揃えれば良い感じにまとまって見えます。
で、よくよく考えるとこの5人で一緒に走ったことはないのでとりあえず練習しましょうということに。上勝のコースが150km、3500m upで当然ながらグラベルもあるという事前情報に基づいてトレーニングライドの計画を立てました。
一回目は足慣らしのために房総半島へ。Darraghさんは欠席。五井から鹿野山を経て養老渓谷まで。房総半島なので平坦多め、登りは2000m up程度のルートを引いてみましたが、後半に雨に降られたためショートカット。100km走って足を使った後に細かなアップダウンで苦しめようという企てでしたが果たせず。
二回目はグラベルに慣れるため伊勢原駅発着で宮ヶ瀬湖から裏ヤビツ〜ヤビツ西側のグラベルへ。CCTYOのライドで何度か来ているため、個人的には慣れたルート。大方の予想どおりヒデさんが登りで遅れる。グラベルでも遅れる。でも表情にはまだ余裕があるので平気。登れなくて止まってしまうほどではない。この日は90km、1900m up。
三回目の練習は新井さんの希望で伊豆半島一周へ。計画では240km、4600m up。この日もDarraghさんの予定が合わずその他の4人と新井Jr.の5人で出発。前日に全く寝られず、一睡もしないまま車で熱海駅へ。日没までに帰ってくるには5時には熱海を出発したいので家を出たのは1時半・・・。おかしなテンションのままスタートし、東伊豆の適度なアップダウンをこなしつつ南へ。自分でルートを引いておいてなんですが、できるだけ海沿いを行くルートを設定したため細かい登りが多い。普通に一周するだけなら通らないようなマイナーな坂を登る登る。みんなの足を削りつつ。それでも予定通りに東伊豆、下田、南伊豆を通過。ここまではそれなりにコンビニもあるので補給にも困らず楽しいライドでした。
問題は西伊豆に入ってから。すでにここまでで100km以上走っており、そろそろ飽きてきています。さらに西伊豆はコンビニが極めて少なく、休憩ポイントがありません。ルートは平坦基調の東伊豆に対して100m〜200m程度の登りが連続で現れるため疲労がどんどん蓄積していきます。ここでJr.が遅れ始めます。自転車歴が半年に満たず、父と異なりかなり華奢な体型なので体力的には厳しいはず。登りきったところでしばらく待ってもなかなか来ない。新井さんが輪行で帰らせようかと言い出したところでやっと追いついてきて一言。「パンクして修理してました〜」。パンクしてたにしては合流が早かったので体力は問題ないと判断して再スタート。ここから沼津市に入るまでの80kmはひたすらアップダウンを繰り返す。そろそろ疲労もピークに達しようというタイミングでもSeungYongだけ一人元気。登りでは独走でピュ〜っと登って行き、さらに下りではさらにペースを上げて圧倒的な独走。いつものことながら待つということができない。ガマンできない子。
沼津に入る手前で最後のコンビニ休憩。私もそろそろ疲れが出てきて食欲がない。仕方ないのでジェルだけ流し込んで固形物は食べずに済ます。そして最後の難関熱海峠に向かって沼津市街を抜け、熱海函南線を一路東へ。この時点で走行距離は200km、獲得標高も3500mに達していました。予定よりも1時間ほど遅れていたため登りに入る頃には18時を過ぎ日没。相変わらず元気なSeungYongはやっぱり登りを独走していきます。新井さんもSeungYongに続き、ヒデさん、Jr.と私の3人が後方に取り残されます。ここで私の体に異変が。足は回るものの、力が入らない。Jr.は半袖ジャージで暑い暑いと言っているのにアームウォーマー+ジレでも寒く、体温が下がっている。補給を少なくしたのが裏目に出たのかハンガーノックのような症状。カロリーはそれなりに摂取していたつもりでしたが、固形物を摂らなかったのがまずかったようです。仕方がないので二人を先に行かせてストップ。一本残していたSoy Joyストロベリー味を食べる。食欲は全くないけど食べる。水も飲む。まったく回復した感じはありませんが、立ち止まっていると体温が低下する一方なので軽い力でペダルを回します。幸いだったのが最後の峠の斜度がほぼ5%未満だったこと。なんとか登りきったところの信号で前の二人を捕まえて一緒に下りへ。熱海市街までの下りは15〜20%程度の急な下りなので安全第一でゆっくり下ります。途中でカーボンリムを冷やしていたSeungYongと新井さんとも合流しまとまって熱海駅へ。
結局、約13時間かけて伊豆半島を一周。予想よりもちょっと遅くなったと思いましたが、SeungYongのガーミンの平均速度は25km/h。235km走って、4000m登って平均速度が25km/hって結構速い。そして私は最後ダメダメでしたが、他のメンバーはまだ余裕がありそうだったので体力的にはPrestigeでも大丈夫であろうという手応えが得られました。Darraghさんのことは始めから心配していないので、本番もこのメンバーなら問題ない。
という訳で、前置きが’長くなったので、Prestigeの本編は後日。