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Emonda SL5 Disc 2021を軽量化する: サドルとボトルケージ

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これまでに軽量化した重量は765g。 目標のアンダー7kgに向けてコツコツパーツを換えていきます。 今回はサドルとボトルケージです。 元々完成車に付属していたサドルは Bontrager Montroseで290gの重量級でした。 とりあえず手持ちのArione Classic(240g)に交換して使っていましたが、これも重いのでカーボンレールが使えるシートクランプを買い、同じくフィジークのKurve Snake(180g)を使っていました。 今回はさらなる軽量化のため、フィジークの軽量ハイエンドサドルArione 00を投入。 箱を持つと空箱じゃないかと思うほどの軽さです。 実測でもスペック通りの140g。付属のサドルから150g、Arione Classicから100g軽量化できました。山形のKurve Snakeに比べるとよりフラットなのでパッドなしで乗るとちょっと痛みが出そうな雰囲気です。 ボトルケージは余っていたEliteのVico Carboneを使っていました。これも十分軽くて23gで、見た目も気に入っているのですが、同じEliteでもう少し軽いLeggero Carboneが発売されたので交換しました。どちらも素材にインジェクションカーボンを使っており、従来のカーボン製ボトルケージ よりも大幅に価格が安いのが特長です。注意点としてはボトルを一周ぐるっとホールドする形状で、間にスリットがあったり伸縮するゴム系の素材が挿入されたりしていないため、ボトルの太さによっては差込めなかったり、差し込んだはいいけど抜けなくなったりします。さすがにEliteのボトルやツールボトルは問題ありませんが、Raphaのボトル(旧型)はかなりきつくて常用するのは無理なレベルでした。新型(スペシャライズドと同じ)もややきつめではありますが、こちらはなんとか使えそうです。太めのボトルを使う場合は同じEliteCustom Race PLUSの方が適していますね。 カタログスペックは17g。実測重量もちゃんとアンダー20gです。カタログ重量で一つあたり6g、二つで12gの軽量化になりますが、車両全体の重量からするとほぼ誤差の範囲ですね。 Vicoよりも細い造形で見た目にも軽そうですね。 これにて軽量化の合計は877g。ペダルやボトルケージ込みの完成車重量で9.5kgほどありましたが

ディスクブレーキ ホイールの候補を絞り込む

前回 の検討を経て、ディスクブレーキ 対応ホイールの候補が3つまで絞られました。 車体がTREKなのでBontrager RSL 37は鉄板。次点でFulcrumのSpeed 40 DBとMavicのCosmic SLR 45です。正直どれも良さそうなのでどれを選んでも後悔はない気がするんですが、考える時間も楽しいものなのでもう少し検討を続けます。 気になるポイントをまとめてみたのが下記の表です。 Bontrager RSL 37 Fulcrum Speed 40 DB Mavic Cosmic SLR 45 Tubeless yes yes yes Clincher yes yes yes Weight 1325g 1470g 1470g Rim tape yes (+60g) no no Rim height 37mm 40mm 45mm Rim width 21/28mm 19/26.5mm 19/28mm Tyre size 23−38c 23-50c 25-32c Free hub Ratchet EXP 36 (36x36T) (3x30T) Instant drive 360 (40x40T) Spoke (Front) 24 (L12-R12) DT Aerolite Stainless 21 (L14-R7) Stainless 24 (L12-R12) Stainless Spoke (Rear) 24 (L12-R12) DT Aerolite Stainless 21 (L7-R14) Stainless 24 (L12-R12) Stainless Rider weight limit 109kg Price 323,950 301,400 265,000 Launch Jun. 2020 Jun. 2019 Nov. 2020 いずれもクリンチャーとチューブレスの両方で使えます。重量面ではRSL 37が頭一つ抜けていますが、Speed 40とCosmic SLRはリムテープが不要なので、実用上スペックほどの差はありません(MavicとFulcrumの重量がカタログ通りであればの話ですが)。 リムハイトは40mm前後であれば特にこだわりはないのでどれでもOK。買い置きの23cのタイヤがまだたくさんあるので、23cの使用が公式に認められている

Wahoo Kickr AXISアクションフィート

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  2019年の末にWahoo Kickrを買い、Zwiftを初めて早一年。冬から春にかけてはほぼ毎日欠かさず バーチャルライドに励み、7~8kgの減量と1割ほどのFTP向上に成功しました。 しかしながら、自転車部屋にエアコンを設置していないため夏場の暑さに負け、Zwiftの頻度も時間も減る一方。体重も4kgほど戻ってしまいました。 このままではいかんと一念発起。モチベーションを上げるため新たなアイテムを導入しました。 それがこのWahoo Kickr AXISアクションフィート。2020年度版のKickrに標準で付属しているものですが、旧型のKickrにも使えるということなので、9月頃に注文しました(Kickr CoreとKickr Snapには非対応)。元々10月頃の入荷予定だったのですが、少々伸びて11月下旬に到着。お値段およそ1万円。 これまでの足と何が違うかと言うと、従来の硬質な樹脂でできた足に対してAXISは硬質な樹脂の下に柔らかいゴム素材が追加されており、左右に最大5度傾けることができるようになります。直立した状態から微動だにしないフレームという固定ローラーで最も不自然に感じる問題を緩和できるというものです。 公式の製品ページ によると、よりリアルな走行感を再現でき、姿勢を保つための筋肉も鍛えられるとか。ハンドルバーやサドルと接する箇所の圧力も一定ではなく強弱が生まれるので疲労の軽減も図れるんだとか。 効果の程は試してみないと分からないので、早速取り付けてみました。 これが内容物一式です。小さい箱にうまく詰め込まれており、一度出すと綺麗に戻すのが難しいほど。取扱説明書(多言語)、前足、後ろ足、左右(大・中・小)が入っています。 交換に必要な工具は大きめのプラスドライバーと6mmの六角レンチのみ。 まずは後ろ足から付属の足を外します。プラスドライバーで内側の穴2箇所のネジを外すと取れます。今回は両サイドのナットには触りません。 新旧比較。少し厚みが増しますが、乗ると体重でゴムが圧縮されるので実用上は意識しないレベルですね。新しい方のゴムは中央部が薄くなっています。中央部はあまり変形させず、外側を大きく変形させ て左右に揺らす仕組みですね。 外したところに、 新しいのを取り付けます。 続いて前足。 すごく大きいです。 ここにもゴム。 旧型の足(左側)。小さ

Eggbeater 1の分解・清掃・グリスアップ

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 通勤用ロードバイクのImpulsoで使っているペダル、Crank Brothersの Eggbeater 1の回転が渋くなり妙な音が出るようになってきたので分解してグリスアップ。 まずは外側の樹脂製のカバーを外します。私は大きめのマイナスドライバーを使いますが、コインなどで外す人もいるようです。 カバーを外すと8mmのナットがあるのでソケットレンチで外します。 ナットが外れると、 軽く引っ張るだけでペダル本体が抜けます。 こちらがペダル軸。汚れたグリスを拭き取って新しいグリスを詰め、分解と逆の手順で組み立てます。グリスは水分に強くて長持ちするシマノのプレミアムグリス。粘度が高めなので手で回した際の回転はやや重くなりますが、足で回す分には差を感じないので全く問題なし。 清掃ついでにネジザウルスリキッドでサビ落とし。丁寧に拭き取った後に呉工業の2-26をスプレーして防錆処理をしておきます。 こまめに手入れすれば長く良い状態で使用できるので日々のメンテナンスは大事ですね。

ディスクブレーキ ホイールに迷う 2020

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 7月にEmonda SL5を購入し、コツコツとパーツを入れ替えて軽量化を進めているわけですが、残る大物はホイールとグループセットぐらいになってきました。現在のホイールは完成車付属のBontrager Affinity Disc。アルミ製でおそらく前後で2kg以上ある重量級です。 8月15日の 投稿 の状態でサイコン(Garmin Edge 530)とペダル(Crank Brothers Eggbeater 1)込みで実測8.7kg。元が約9.5kgと重量級なので、少々軽量化したところで焼け石に水状態。やっぱり、大きく軽量化するにはホイールとグループセットに手を付ける他なさそうです。 それなりの資金を投入すればホイールとグループセットで1.2kg、その他小物の積み重ねで0.3kgは軽くなる見込みなので、最終的には7.2kg程度までは軽量化できそうです。フルカーボンサドルや超軽量の一体型バーステム 、チューブなどの変態パーツを使えば6.8kgも視野に入ってきますね。 そんな訳で、そろそろ大物(お金がかかる)のホイールに手を付けようと真剣に検討をはじめました。ディスクブレーキ ホイールに求める条件については下記の通り。 軽量 40m前後のリムハイト チューブレス/クリンチャー両用 コスト 見た目 その他 まずは軽いこと。軽量バイクはリムブレーキのSupersix EvoとOltre XR2があるので限界までの軽量化を求めている訳ではないのですが、ディスクブレーキ 車でもリムブレーキに負けない程度の軽さは欲しいなと。そこで候補に上がってくるのは、このあたり。 Bontrager Aeolus RSL37 (1,325g) Zipp Firecrest Tubeless DB (1,352g) HUNT 44 UD CARBON SPOKE DISC (1,398g) ENVE SES 3.4 AR Disc (1,436g) Fulcrum Speed 40 DB (1,470g) Mavic Cosmic SLR 45 DB (1,470g) 公称重量の順に並べると上記の順番になりますが、FulcrumとMavicはリム内部のニップルホールがなくリムテープが不要なので、使用時の重量では前後で60g程度有利になります。リムテープの重量も含めて並び替えるとこのようになります

Garmin Vector 3 バッテリーカバー交換(2回目)

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一度交換が行われたGarminのペダル型パワーメーターVector 3のバッテリーカバーですが、2020年に再度交換となりました。前回送られてきたカバーに交換したものの、やっぱり走行中にパワーメーターをロストしてデータが途切れ途切れになる問題は解決されませんでした。そしてこのようなアナウンス。 https://support.garmin.com/ja-JP/?faq=9NY4m6NhY09TyIQsoI301A フォームから依頼して送られてきたのがこちらのセット。前回は外側のカバーだけでしたが、今回はペダル側のパーツも含めて大量の部品が送られてきました。作業に使用する精密ドライバーも含まれる念の入れ様です。 今回はペダルの中の受けも交換します。 左が古いもの。右が新しいもの。古い方は接点がH型ですが、新しい方は4つの接点がバッテリーに接触するように変更されています。公式のサポート情報によるとバッテリーの放電に伴う変形により接触不良が発生することがあるそう。 元のバッテリー受けを外したのがこの状態。ここに新しいものを取り付けます。 そしてこちらが外側のバッテリーカバー。こちらは2点だった接点が4点に増えています。 バッテリーを入れて4mmのアレンキーで締めていきます。トルクは2Nm。黄色いパッキンが見えなくなるぐらいが目安です。下の画像よりももうちょっと締めます。 交換した後に12kmのタイムトライアルで使用しましたが、レース中一度もデータが途切れることはなく、きちんとデータを取得できました。真ん中でデータが途切れているのはUターンの間脚を止めていたためです。 購入してから約2年に渡って悩まされてきたGarmin Vector 3の接続切れ問題ですが、これで完全に解決された、かも知れません。もしも今後不具合が再発するようなことがあれば再度記事にしたいと思います。

TTポジションでZwift

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今年2020年はコロナウィルスの影響により自転車のイベント、レースはほぼ中止という残念な状況ですが、秋になりそれでも徐々に再開に舵を切る主催者も増えてきたように思われます。 そんな中で10月18日に埼玉県加須市の利根川河川敷で加須タイムトライアルが実施されます。例年であれば5月頃にこいのぼり杯として催されるレースですが、今年は秋に開催の運びとなりました。 3月ぐらいからずーっとZwiftばかりやっていてほとんど外を走っておらず、コーナリングに不安があるものの、加須はUターンが一回だけでテクニックはほぼ関係なく、パワーとエアロポジションの優劣だけ競えるレースなので今年初のレースとしてエントリーしました。 とは言え、今年に入ってTTバイクにはほぼ乗っていないのでTTポジションに体を慣らすべくAllez SprintをどかしてSlice RSをWahoo Kickrにセット。ポジションは今年の初めにRetul Fitで最適化してあるので違和感なく乗ることができます。しかしながらTTポジションで長時間乗ることを想定していないので、1時間以上Zwiftをやっているとサドルの圧迫で血流が阻害されて痺れが出てきます。Allez Sprintでは起こらない現象なので、ポジションまたはサドルに起因することと思われます。 サドルは基本的にFizikを愛用しています。ArioneやKurve Snakeが特にお気に入り。Allez Sprintで使っているのはこちらArgo Vento。流行りのショートサドルを試してみたくて買ったものです。Arioneほどの快適性はありませんが、長時間乗っても痺れが出るようなことはなく、レース用としては相性は悪くなさそうです。 一方、TTバイクのSlice RSにはトライアスロンやTTに特化したTritonを使っています。現行モデルではMisticaに相当する製品です。ArioneやArgo Ventoに比べると先端のクッションが厚めで幅も10mm近く広いので深い前傾姿勢を取ると圧迫が強くなり、血流が阻害されてしまうのでしょう。国内ではTTは20分程度で終わる短時間のレースが多いので問題にはならないですが、Zwift等で長時間同じ姿勢を維持しつつ、程々の強度でトレーニングするのには向かないのかなと思いました。 中央に溝があるけど両サイドの凸部分で太

Oakley Cogswell

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 先日の不注意による落車で顔面から着地してお気に入りのメガネを傷だらけにしてしまいました。もう5年ぐらい使ったオークリーのCross Link。 見事なぐらい真っ直ぐ顔から落ちたのでブリッジ部分が最も大きな損傷を受けていました。さらにノーズパッドも片方なくなってしまったので、新しい物を買うことにしました。 特にブランドにこだわりがあるわけではないのですが、自転車に乗る際にかけるメガネなのでやっぱりオークリーがいいかなと思ってサイトを物色。Cross Linkにしておくのが無難と思いつつもまた同じ物を買うのも面白くないので他に良さげなものはないものかと探し続けて見つけたのがCogswell。 Cross Linkと違ってフレームの上端が一直線。そしてCross Linkと比べると全体的にフラットな造形。普通のメガネとはちょっと違うデザインが気に入りWebで方々を検索してみるも情報が全然ない。実物を確認したくて原宿のオークリーストアに行ってみるも、直営店では販売していないモデルです、と謎の対応をされて退散。直営店で扱っていないモデルがあるとか何のための直営店かと本社の人を問い詰めてあげたい。その後も懲りずにWebで情報を集めてみると、一般のオークリー取り扱いの眼鏡店では販売しているらしいので近場のお店を探して休日に訪問。 店頭には置いてなかったけれど、取り寄せはできるとのことだったので、実物を見ないままご注文。Cross LinkはワンサイズだったけどCogswellは56と54の2サイズ。ノギスで測ってみると56サイズの方が近そうだったけど、オークリージャパンの在庫がなさそうだったので問答無用で54サイズを選択。レンズ幅はCross Linkの方が大きいけどブリッジの寸法等々を考慮に入れると全体の幅はわずか数ミリの差しかないはずなので問題なかろうと判断。視力は特に変化している様子もないのでレンズはCross Linkと同じ度数でオーダー。 で、3週間ほどして届いたのがこちら。 Cross Linkに比べるとやっぱり全体的に直線的なデザインでとても良い。質感はかなりマット。Cross Linkよりも上下にレンズが大きいので視界はより広くなりました。横方向はちょっと狭いものの、私は裸眼でも免許が取れるぐらいには見えているのでレンズの外側から左右を確認することもできます。イ

Bianchi Impulsoのヘッドセット交換

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  主に通勤とグラベル等で乗っているBianchiのアルミロードバイクImpulso。購入したのが2012年の年末で、Stravaの記録によるとかれこれ35,000kmほど走っているらしい。アルミフレームはすぐに走らなくなるという人もいますが、今も快調に走るし、曲がるし、止まる。コレでレースを走っても特に違和感もない。シリアスなレーサーでなければ気にするような問題でもないので、大事に長く乗ってあげればいいのかな、と。 そんなImpulsoですが、最近ハンドルを大きく切ると時折引っ掛かりを感じる。雨の日でも自転車通勤をすることもあり、レースやイベントが雨の時もImpulsoの出番。激しく酷使しているのでベアリングが痛んできたのだろうと思い、パーツを手配。Bianchiのウェブサイトで確認したところ、純正ではFSAのOrbit CE Headset (No.8B)というものが使われているらしい。ベアリングだけ買えばいいんだけどあれこれ調べるのも面倒なのでダストカバーや玉押しもセットになったのを発注。 後で気がついたけどAmazonでベアリングだけ買えるらしい。しかも安い・・・。 届いたブツがこちら。 スターファングルナットも含めて全部入りです。 Impulsoのヘッドセットは上下同径なので同じベアリングです。 ステム を外します。 塩っぽいものがコラムのてっぺんに付着しています。写真には撮っていませんが、意外にも上のベアリングは汚れはあるものの回転はスムーズで交換の必要を感じないレベルでした。 一方下のベアリングはしっかり錆びていました。 中までしっかり茶色に。さすがにコレはもう使えないので新しいものに交換します。 見ての通り上下とも同じベアリングです。 クラウンレースは外すのが大変そうなのでしっかりアルコールでクリーニングして、大量のグリスとともに新しいベアリングを挿入。 上のベアリングはまだまだ使えそうなので、交換せずにクリーニングとグリスアップして取り付け。元通りにステム を取り付けてハンドルを切ってみると新品同様にスムーズそのもの。塗装は所々痛んできたけど他には不具合もないので、まだまだ長く乗り続けられそうです。