MET Trenta



縁あってインターマックスさんからMETのTrentaをサポートしていただいて早一年。サポートライダーの任期が切れるタイミングなので、ヒルクライム、クリテリウム、ロングライド、たまに通勤と一年間メインのヘルメットとして使用してきた感想をまとめたいと思います。

http://www.intermax.co.jp/products/met/trenta.html

私はもともとMETのManta、Rivale共にLサイズを愛用していました。METのヘルメットのいいところは何と言っても私の大きく丸い頭でも全くストレスなく被れるところ。ヨーロッパのブランドが作っているヘルメットは、欧米人の前後に長い頭の形に合わせた形状のものが多い印象ですが、METの製品はアジアンフィットの設定はありませんが、日本人でも無理なく被れる形状です。窮屈さを感じることはありませんし、サイクルキャップや薄手のニットキャップを被っても問題なく被ることができます。



Trentaも期待通りの被り心地でした。頭の大きい人でも問題なく被れると思います。内部のパッドは5つありますが、全部が均等に頭に触れる感触で、圧力が特定の箇所に集中するようなことはなく、フィット感に関して不満は全くありません。



実測の重量はMantaが235g、Rivaleが255g、Trentaが265gとMantaの方が軽いですが、メーカーの実験では45km/hでもMantaよりも空気抵抗が少ないとか。エアロヘルメットなのにベンチレーションホールが19個もあってエアフローは十分で、夏場でも熱がこもる感じはありません。夏の飯能にGiroのAir Attackを被って行ってオーバーヒートして以来、真夏のロングライドにエアロヘルメットは避けていますが、Trentaなら問題ありません。Mantaは多分無理。


十分軽くてストレスもないので、ロングライドの休憩中にヘルメットを外すことを忘れることもしばしば。150km〜200km走っても首が痛くなるようなこともありませんでした(500gほどあるTT用のヘルメットを被った翌日はしっかり筋肉痛になります)。大磯クリテリウムやシマノロード鈴鹿の5ステージなどレースでもメインのヘルメットとして使ってきましたが、45km/hでもMantaよりも速いということはホビーレーサーの速度域では通気性とエアロを両立できてデメリットがないということですね。


見た目のコンパクトさも優秀で、GiroのAetherやABUSのGame Changerと並べても大きく見えません。Aetherは前後が短く、Game Changerは前後が長め。Trentaはその中間という感じ。幅はいずれもコンパクトなのでキノコになることもありません。

安全性についてはTrentaを被って落車したことがないのでなんとも言えませんが、以前エンデューロのレース中に前転して頭をぶつけた際に被っていたのがMantaでした。その時は側頭部がしっかり割れてしまいましたが、頭には一切ダメージがなく無事でした。


実勢売価はアンダー3万円。ヘルメットバッグも付属しているので割高感はなし。交換用のパッドが付属していればさらに良いのですが、そこだけが唯一残念なポイントですね。また、さらに上位にTrenta 3K Carbonというモデルがあるので、数千円追加してそちらを選ぶかどうかが悩ましいところ。重量的にはMサイズで230gと215gとわずか15gの差。見た目にはカーボンの模様が好きなら3K Carboneを選びたいところ。それ以外に性能的に有意な差があるとも思えないので、15gの重量差と見た目で選びましょう。個人的にはTrentaがとてもお気に入りなので、Trentaのサポートライダーの任期が切れたら次はTrenta 3K Carboneも買うと思います。

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