Thomson シートポスト カラー


雨の日の通勤とたまのグラベルライドで活躍しているBianchiのアルミシクロクロスのZurigo。先日近場のオフロードを走った後に洗車・整備をしていた際に、下りがちょっと怖いのでサドルを下げてシートポストクランプを締め直していたところボルトが破断しました。

ボルトの真ん中でポッキリと。

このクランプは完成車に付属していたPROMAXの物。よほどデザインや軽量化にこだわりがない限り交換しないパーツですよね。車体から外してよくよく見ると、クランプ全体が歪んでいてボルトとナットのセンターがズレています。この状態だとボルトには常に横方向(シートポスト 基準だと縦方向)の力が加わっていることになり、金属疲労が蓄積した結果としての破断だったと思われます。コストを抑える必要があることは理解しますが、安全に関わる部分なのでしっかりした部品を使って欲しいものです。出先でなくて良かった。

そんなわけで代わりのパーツを購入。せっかくなのでちゃんとした物を買いたいので、色々調べてThomsonに決定。ロードバイク用であれば重量も鑑みて肉抜きされた軽量パーツを選ぶ手もありますが、今回のバイクは軽量化とは無縁のアルミシクロクロスなのでしっかりした物を。


シートクランプを選ぶ際に間違えがちなのがそのサイズ。シートポストが31.8mm径なのでクランプも31.8mmを買えばいいかと思いきや、実際はシートポストカラーの内径=フレームのシートチューブの外径なので、この場合は34.9mmを購入しなければなりません。シートポストに限らず、自転車のパーツは規格が色々あって間違えやすいので毎回ノギスで測るのを忘れないように心がけています。


重量は30g。PROMAXも26gほどあって見た目ほどは軽くなかったですね。


驚きなのはボルトの締め付けトルク。他にも色々ロードバイクを持っており、その多くは5Nm〜8Nmですが、Thomsonはなんと上限が2.8Nm。


今回交換したPROMAXの上限も7Nmでした。


ボルトを締める六角レンチのサイズも小さめで3mm。普通は4mmか5mmを使うところです。


今回はフレームもシートポスト もアルミですが、習慣として締め付けにはトルクレンチを使用。設定できる下限のトルクが2Nmなので2.8Nmは下限ギリギリ。軽く締めただけであっさり完了。不安になるぐらい小さな力しかかけていませんが、シートポストとサドルはしっかりと固定されていました。サドルをつかんで押しても回しても微動だにしません。

見た目が結構ゴツイので見た目で人を選ぶかもしれませんが、工作精度、質感、品質は疑いがなくとても良い物です。

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