SRAM RED eTap AXS 2×12の重量

昨日発表になったSRAM RED eTapの新作を見てきました。2018年の埼玉クリテリウムの会場で初めて目撃されてから半年経たずに正式発表となりました。ダウンアンダー以降のワールドツアーのレースでもトレック・セガフレードなどSRAMがサポートするチームのバイクに軒並み装備されていますね。

個人的に一番気になったのは重量です。SRAM REDと言えば計量が売りでヒルクライマー御用達のコンポでしたが、新モデルは重量が増えているとのこと。旧モデルは50−34&11−25で1,894gでしたが、こちら(https://cyclist.sanspo.com/452246)の記事によるとどの仕様か不明ですがリムブレーキ版で2,254gとのこと。ヒルクライマーや軽量化マニア的には350g差は決して小さくないので旧モデルを買った方が幸せになれる人もいるのかもしれません。フレームやホイールで350gを軽量化しようと思ったら10万〜20万円ほどかかりそうです。


リアが12速になってトップギアがこれまでなかった10Tになりました。これによってフロントのアウターが50Tでギア比が5.0となり、これまでレースで主流だった53-11の4.82よりも重く(同じケイデンスで回すパワーがあれば速く)なりました。さらに10Tから17Tまでの間は1T刻みで変速できるので速度や斜度に合わせてきめ細かいシフトチェンジができるため疲労の軽減が見込めそうです。


クランクアームの見た目はそれほど変わっていませんが、フロントのチェーンリングのデザインは大きく変わりました。前作はほぼ真っ黒でステルス感の高いものでしたが、今回はシルバーになり、アームのデザインもアグレッシブ。個人的には存在感強すぎてちょっと・・・という感じですが、デュラエースが真っ黒になったので差別化という意味ではアリかもしれません。クランク軸はSRAM独自のDUB規格で28.99mmだそうで。BB90など一部のBBを除き、ほぼ全てのBB規格に対応できるとのこと。そして従来のGXP互換、シマノ互換の24mm版もあるようなので安心です。


レバーに関しては大きなアップデートはなし。ボタンとフードの滑り止めのパターンがアップデートされてより操作しやすくなったとか。旧モデルに同じフードが使えたりするのでしょうか?確認できたらまた書きます。


大きな変更点として10Tのギアを使うためにフリーが小径化しました。これまではシマノフリー互換でしたが、SRAMのマウンテンバイク用フリーのXDをロード用にアレンジしたXDRです。ZIPP、MAVIC、フルクラム、カンパなどメジャーどころはフリー交換で対応できるようですが(https://www.sram.com/stories/sram-xd-and-xdr-driver-body-explained)、シマノや私の大好きなVisionについては言及なし。はてさてどうなりますやら。

スプロケットはスチールのブロックから削り出された一体型ですが、一番大きなローギアのみアルミ製とのこと。リアディレイラーが変速系全体をコントロールする中心になるのは前作同様。リアディレイラーはミドルケージのみでスプロケットの最大のギアは33T。10-26、10-28、10-33の3種のスプロケを1つのディレイラーでカバーできるためWiFLiの設定はなし。チェーンは外側がフラットな形状に改められ、見た目のインパクト大。12速化されて幅が狭くなり軽くなっているようですが、耐久性が気になるところです。

新モデルはアプリで設定やファームウェアアップデートなどができるそうでちょっと羨ましいです。シマノでいうところのシンクロシフトにも対応したとのことでフロントのシフトを自動で行ってくれるそうです。


発表会ではディスクブレーキモデルしか見られませんでしたがリムブレーキ版も用意されるそうなので一安心です(デリバリーはディスク版が早いそうです)。

コメント

このブログの人気の投稿

Emonda SL5 Disc 2021を軽量化する: コラムスペーサー

Emonda SL5 Disc 2021を軽量化する: Bontrager XXX ハンドルバー&ステム

Emonda SL5 Disc 2021を軽量化する: コラムカット