Rapha Prestige Kamikatsu - 当日編 - 壱

さて、いよいよ4月9日、Rapha Prestige Kamikatsuスタートの朝を迎えました。
起床は4時45分。寝惚けていると窓の外から聞こえる水音。まさかと思いながらカーテンを開けると目に入るのは勝浦川の流れ。ほっと安心。
6時から順次出走となるため遅れないようにみんなを起こしてジャージに着替え。空はやや雲多め。夜明け前なのでまだまだ肌寒いですが、天気予報では快晴なので薄着で我慢します。チームキットはRCCレースジャージ、RCCビブショーツなのでそのままではさすがに寒いので、私はクラシックアームウォーマーとメリノニーウォーマーを足します。標高1,000m超からのダウンヒルも複数回あるので各自ジレもポケットに。
慣れない土地でのロングライドなので、レッグウォーマーやグローブは色々仕込んでいましたが、結果的には当初の予定通りの装備に落ち着きました。ルート上は補給ポイントが限られるのでポケットにはチョコバー、ケーキバーを4本入れます。他にはカメラ、財布、予備のチューブも入ってパンパン。チューブはツールボトルにもう1本。Prestigeのルートには悪質なグラベルが多く含まれるのが普通なのでチューブは最低でも各自2本、チームで10本は揃えましょう。
身支度ができたら予め道中のローソンで買っておいたパンを食べて部屋を後にします。
朝食は月の宿でおにぎりのお弁当とお味噌汁をいただきます。お宿の予約の段階では電話で「おにぎりとお味噌汁を用意します」と聞いていたので大して期待していなかったのですが、意外にしっかりしたお弁当でした。パンを食べたばかりですが、道中で食べられない場合に備えて完食。
朝食を終えて外に出ると各チームそれぞれに準備を整え集まってきています。6時から2分間隔でスタートしますが、我々The Glory Boysは29番目、6時56分のスタートです。誰が決めたのか分かりませんが、初参加で虚弱体質のリーダーを抱えたチームをこんな遅いスタート順にしてはイケマセン。そのせいで後々死ぬ思いをすることに・・・。
スタートまで1時間あるので他チームの写真を撮ったりスドーマンとお話ししながら時間を潰します。6時40分を過ぎそろそろスタートの準備をしようと思ったところでふと自転車を見ると・・・、ボトルがない!部屋に忘れてきた!
我々が泊まったコテージは川の対岸。距離にして1km少々。飛ばせば2分。部屋までボトルを取りに行く時間を含めても10分あればスタート時間までに戻って来られるはず。ボトルなしでスタートするのは自殺行為なのでコテージまで全力ITT。Stravaのログを取っていなかったのが残念ですが、おそらくこの日一番速く走った瞬間だったと思われます。みなさん忘れ物にはくれぐれも注意しましょう。
かなり出し切った状態でスタート地点に帰還し、RCCコンシェルジュのスドーマンと記念撮影を済ませたらいよいよ私達のスタート。この日の写真写りのためにヘルメットの色、シューズカバーグローブ、アームウォーマー、ビドンの色まで揃えました。レッグウォーマー、ニーウォーマー等は自由。ここはそれぞれ体質や好みもあるので特に決めませんでした。
今回のPrestigeのルートは極めてシンプル。1,000m級の山を4回登るだけです。途中平坦区間は2カ所だけ。グラベルは1つ目の下り、2つ目と4つ目の登りの後半に用意されていました。細かなアップダウンはなく変化に乏しい感じ。登りは大好物なので問題ないのですが、長い下りが好きではないのでそこだけはちょっと辛かった。スタートすると直後から林道の登りが始まります。まだ時間も早いですし、左右に木が生い茂っているため陽の光はほとんどありません。路面も湿っておりコケもあるので滑って転ばないように注意して進みます。
まだスタートして数kmですが早くもパンクなどメカトラに見舞われているチームが複数。大事には至ってなさそうなので声だけかけて先を急ぎます。
一つ目の登りに入って少し進んだところでTeam Pumpのみなさんをパス。ピンクのジレが超目立ってました。もうちょっと行くと綺麗な滝。横にはまっすぐ伸びる階段。階段フェチの私としては撮らない理由はありません。自転車を降りてしばし撮影タイム。
あまりのんびりはしていられないので撮影を楽しんだらそそくさと再出発。一つ目の登りは足慣らし程度。先は長いのでここで無闇にペースを上げると後でバテるので抑えて抑えて。それでも前を行くチームが見えてくるとついつい追いつこうと加速するのは SeungYongの悪い癖。5人でまとまって走るように言い聞かせながらにゆっくりゆっくり登ります。
所々で撮影に興じるチームを見かけます。写真は愛すべきシクロクロッサーはるおの所属するCorner Bikes。お店は堺市にあるそうです。帰省ついでに行ってみたいところ。
下りに入ると早速一つ目のグラベル区間。ここは距離は短いですがかなり荒れているので気をつけて下ります。序盤でケガやメカトラでDNFでは残念過ぎますからね。
下り切ると国道438号線、府能バイパスに至ります。ここからしばらくは貴重な平坦区間。信号もほぼないのでMAAPのみなさんと共に平均35km/hで快調に飛ばして行きます。平坦区間はGlory Boysが誇る外人部隊SeungYong & Darraghが先頭を牽いてくれるので心強いです。でも油断するとチギられるので車間を空けないようにトレインを維持してついて行きます。
35km地点。貴重な補給スポットのサークルK。Google Mapではサンクスですが、看板がサークルKに変わったようです。ここまででスタートから2時間少々。まだ空腹感はありませんがこの後は当分休憩できるような商店がないのでパン、レッドブル、水、ガリガリ君を補給。同様に考えるチームが多かったようで駐車場のベンチは大層賑わっていました。
20分ほどで休憩を切り上げて再スタート。ここから25kmはず〜っと登り。今回のルートで最も長い登りです。標高150mから1,236mまで延々登ります。途中地元のサイクリストっぽいおじさんが追い抜いていきますが、前に出たところで息切れ。抜き返すのも大人気ないですし、無駄な体力を使うのも勿体無いので20km/hぐらいでノロノロと後ろをついて行きます。ほどなくしておじさんは疲れたのか自販機の前でストップ。再びスピードを上げて登りに入って行きます。
スタートからおよそ3時間で47km地点。12時間で146kmが目標なのでペースは予定通り。陽も高くなり気温も上がってきたので登りの前に停まってジレ、ウォーマーを外します。
関東はもちろん、徳島でも平地では桜はほとんど散ってしまっていましたが、徳島では少し標高が上がるとまだ少し山桜が残っていて綺麗でした。このころはまだ景色を楽しむ余裕があったようです。
画像は森吉大郎さんとGlory Boysの図。GoogleでもWikipediaでも引っかからなかったので何をされた人かは分かりませんでしたが、きっと地元の偉人なのだと思います。
ここの登りは長〜いのでいろんなチームに出会います。なんだかんだで6〜7チームは抜いたはず。左を見やると絶景が広がるので休憩、記念撮影に興じるチームも多数。我々も手短に撮影を済ませてCP1に向かって淡々とペダルを回します。
900mほど登ったところで待望のCP1。キューシートに通過のスタンプをもらいます。チューブ等の販売はあったようですが補給等はなし。ここからみんな大好き本格的な登りグラベルに突入。7kmで300mほど登るとのこと。
CP1から見えるグラベルにワクワクしながら全開で突入。楽しい。超楽しい。もはや普通の感覚は失われている模様。普通の人はロードバイクでこんなところは走りません。写真で見る以上に荒れています。一番酷いところは走るだけで精一杯なので写真はありません。3度ほど岩にタイヤを取られて転倒。コケる前にペダルを外して自転車だけを倒すことで体とジャージへのダメージは避けられましたが、車体と2回放り出されたカメラにはそれなりにダメージがあったと思われます。
写真を撮って遊んでいるうちにSeungYongとDarraghの二人はスイスイと先へ。無理せず登る新井さんとヒデさんを待ちながら私も後半はゆるゆると登ります。インナーローでゆっくりバランスを取りながら登るので心肺的には余裕。個人的にはグラベルは回復するための区間なのでした。もっと長くてもいいのに、と思いながら一つ目の登りグラベルに別れを告げます。
登りきったところでバラけたメンバーをまとめます。写真は抜きつ抜かれつな感じのMOZU COFFEEのみなさん。
という訳で、次回 Rapha Prestige Kamikatsu - 当日編 - 弐へ続きます。

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