Rapha Prestige Kamikatsu - 当日編 - 弐

7km、300m upの登りグラベル登りを終え、頂上で先行して待っているSeungYong、Darraghさんに追いつきます。その後しばらくしてヒデさん、新井さんも合流し、5人揃って下りに突入。
ところが、快調に飛ばしていこうとスピードを上げた矢先に新井さんの後輪がパンク。先頭を走るSeungYong、Darraghの2人は気付かずにそのまま下って行ってしまいました。まあまだ焦るような時間ではないので落ち着いてチューブ交換を行います。私はチーム初のパンクを撮らないわけにはいかないので、手伝いもそこそこに撮影に励みます。
登りでタイヤにダメージを負っていたのか、はたまた下りで何かを踏んだのか原因は不明。ちなみに履いていたタイヤはPanaracerのRace D。やはりグラベルキングの方がこの手のライドには向いているのでしょうか?Prestigeではチームメンバー同士でチューブを共有できるようタイヤサイズを合わせるのが基本ですが、新井さんのホイールは80mmのディープリムなので、手持ちのチューブを使い切ったら他のチームメイトからチューブをもらえないというリスクがありました。
新井さんはいつも大型のポンプを携行しているためパンク修理は早いです。手早く作業を済ませ先に行ったメンバーを追います。
2つ目の下りはずっとこんな感じでした。いわゆるグラベルではなく、舗装工事のために一旦舗装が剥がされたような場所が多かったですね。とりあえず下りではそれ以上のトラブルは起きず再度チーム全員が合流できました。
この時点で走狗距離が83/146km。スタートからちょうど6時間経過したところだったので概ね予定通りの進捗でした。位置は地図で見て分かるようにスタート/ゴール地点のすぐ近くまで戻ってきたところなので、それなりに人里です。
35km地点のコンビニ以降まともな休憩を取っていなかったのでそろそろランチでも、と考えますが商店がない!住宅はあっても喫茶店や食堂、レストランの類は皆無でした。Googleマップで調べると、ルートを外れてスタート地点の方へ数キロ走れば何軒かあるようです。メンバーと相談して、お腹も空いたのでスタート地点へ向かおうかとみんなの気持ちが傾きかけたその時SeungYongが言いました。「スタートの方に戻るのは気が進まないです」と。いかにも猪突猛進タイプのSeungYongらしい一言ですね。まだみんなのポケットには補給食が残っていたので、結局食事はせずにそのまま進むことに決まりました。手近な自販機でドリンクだけ補充して3つ目の登りに向かいます。
↑の写真は同じようなペースで進むMOZU COFFEEの皆さんと再びのランデブー。本格的な登りに入るまで仲良く走りました。
そしていよいよ登りに突入!という絶妙のタイミングでヒデさんにパンクの神様が降臨し、しばしの休憩&インスタタイム。ヒデさんはグラベルキングの26Cでしたが・・・。お手伝いはDarraghさんにお任せして、私はやっぱり手伝いもそこそこに追いついてくるチームを動画撮影。修理の間にオレンジーズ、MAAPの順に通過して行きました。
Photo by Lee Basford
3つ目のお山は県道16号線を高丸山へ。登り区間は14kmほどでグラベルはなく舗装も綺麗です。斜度は5%〜10%を行ったり来たりで700m少々登ります。そろそろ疲れも出てくるのでペースを抑えて淡々と。もはや速度は上がらず12km/hほど。序盤は川沿いを走るので景色に変化もありますが、中盤からは高い木に閉ざされた薄暗い道の中で静かにペダルを回すのみです。登りの途中でランチに寄ることを拒否した張本人のSeungYongがしきりに空腹を訴えるのでポケットからとっておきのケーキバーを与え、私もチョコバーをモグモグ。これで私の手持ちは残り1本。高丸山を下ると再び国道に戻るはずのなので、商店があることを信じて進みます。
ヒデさんのパンク修理を含め80分間ほどかかってようやく登り切り、97km地点の八重地トンネルに到着。ここでスタートから7時間50分。ゴールまで約50kmで残り4時間。グラベルがあるとは言っても登りはおよそ10kmで獲得標高は1000m足らずで時間的にはまだまだ余裕。疲労は感じていますが気分的にもかなり楽になり、ちょうど矢野さんたちの乗ったレンジローバーがトンネル前に停まっていたので下の前にここで小休止&おやつタイム。
私たちは何も言われなかったので気付かずに通り過ぎましたが、実はこのトンネルが足切りポイントだったらしく、ここで涙を飲んだチームがたくさんあったようです。結果的には、食事をせずに走り続けたからこの先に進むことができたんだと思います。SeungYongのファインプレーでした。
最後のグラベルはGoogleマップに載っていないような林道です。なのでまだまだ油断はできません。しかもここから先は何の下調べもしておらず、どんな道が待っているのか予想もつきません。油断は禁物とみんなで気を引き締め、The Glory Boysは八重地トンネルを抜け下りに向かいます。
次回 Rapha Prestige Kamikatsu - 当日編 - 参へ続きます。

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