Emonda SL5 Disc 2021を軽量化する: SRAM RED 22 + Equal 機械式ディスクブレーキ 組み付け その2

 

さて、前回は裸にしたフレームに新しい機械式SRAM Red 22コンポーネントとEqual機械式ディスクブレーキを仮に組み付けるところまできました。

次の手順としてはシフトアウターとブレーキアウターを通して長さを決める作業になるわけですが、Emonda SL5はアウターがヘッドチューブから前後のディレーラー、ブレーキまで内装されるフレームなので、まずBBを取り外す必要があります。

Emonda SL5のBBはまた増えたBB規格の新種インターナルのT47です。これまでのTREKのカーボンフレームでは頑なにBB90が使用されていました。BB90はBB30やスペシャのOSBB同様、音鳴りの原因となるなど、評判の悪いベアリングを直接フレームに圧入する方式でしたが、個人的にはあまり悪い印象はありませんでした。と言うのも、初めて購入したロードバイクMadone 4.5(2012)のBBがBB90だったわけですが、特に不具合なくずっと使っていたという事情があります。今も手放すことなく手元にありますが思い出深い1台です。5年ほど乗っていて、ベアリングに引っ掛かりを感じるようになったので交換用のベアリングを用意してそのまま組まずに放置してあります。

2021年モデル以降のEmondaのBBにはインターナルT47が採用されたわけですが、シェル幅が85.5mmとBB90の90mmに近く、ネジ切りなのでメンテナンス性が高いと評判は上々です。しかしながら、ここに落とし穴がありました。

こちらは完成車に着いてきたプラクシスワークスのT47インターナルBBです。シマノの24mmスピンドル用です。
ベアリングにゴミが入らないようにするオレンジ色のシールを外したところ。印刷されている通り右側が逆ネジで左側が正ネジなので、外す場合は向きを間違えないようにご注意ください。
プラクシクワークスの純正工具を買って外そうと思いましたが、どこのお店で聞いても納期未定で、ParktoolのBBT-35が同じ寸法で使えそうなので探して購入しました。
寸法は予想通りピッタリでした。
車のメンテナンス用に使っていたソケットレンチのハンドルに差し込んで回す!
が、外れません。びくともしません。



そもそも工具が引っかかる幅が2mm足らずしかないので、しっかりと力をかけることができません。メンテナンススタンドではフレームがしっかりと固定されないので、床に寝かして体重をかけた状態で回してみてもダメ。BBも工具もアルミ製なので、トライするたびに少しずつ削れていきます。こういう時はムキになるといけないので、冷静になってKure556をたっぷりと噴射して寝ます。

翌朝、潤滑油がしっかり浸透した頃合い見計らって再度トライしてみましたがダメでした・・・。完成車の組み付け時のトルクが高すぎたのか、きちんとグリスを入れていなかったのか、緩まない理由はわかりませんが、そもそも工具をしっかりとかけることができないT47インターナルBBという規格に絶望してしまいました。

これ以上無理をしてフレームにダメージを与えるのは本意ではないので、ここは潔く購入店のスタッフにお任せすることにしました。これまで様々な自転車を弄ってきましたが、プロの手を借りるのは初めてのことです。

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