Emonda SL5 Disc 2021を軽量化する: SRAM RED 22 + Equal 機械式ディスクブレーキ

さて、1年以上かけてのんびりと軽量化を進めてきたEmonda SL5ですが、ようやくゴールが見えてきました。今回はコンポーネントを交換します。


Emonda SL5はエントリーグレードの完成者ゆえ、標準装備のコンポーネントはシマノの105 R7020です。変速性能やブレーキの性能は全く問題ないものの、油圧ディスクブレーキなのでブラケットが大きく、重量も2500gに迫るものであり、ハイエンドのグループセットと比較すると500g程度のデッドウェイトを背負っていることになります。そもそも軽さを求めるのであれば初めからSLRのフレームセットを選ぶべきですが、SL5のカラーリングを気に入ってしまったことと、購入したタイミングにおいては予算的にSLRのプロジェクトワンを選ぶのは厳しかったという事情がありました。

軽量化を図るにあたり、まず候補に挙げたのはSRAM Red 22の機械式変速&油圧ブレーキシステムでした。コロナ禍ゆえ在庫のあるショップがほとんどなく、毎日WebでSRAM取扱店の在庫状況をウォッチしてポチる寸前までいきましたが、なかなか必要なパーツが揃わず悶々とする日々。
そんな中、SRAM Force 1の油圧ブレーキを使っているシクロクロスのオイル交換をしました。そこで感じたのが「やっぱ油圧はめんどくさい」。ワイヤー引きと違ってホースを極端に曲げてもレバーの引きが重くならない、軽い力でしっかり減速できるなどのメリットは理解しつつも、自分でメンテナンスする派としては油圧ブレーキの整備は好きになれないものでした。しかも油圧ブレーキシステムはブラケットが大きく重くなるというおまけ付きです。
そこで俄に候補に上がってきたのがGrowtacの手がけるEqualの機械式ディスクブレーキキャリパーでした。ブレーキパッドが片押しなのはマイナスポイントですが、Webでの評価を見る限りにおいては、ワイヤー引きであることによる性能的なデメリットは無視できるレベルで、調整のしやすさやシステムトータルでの軽量化というメリットの方が上回るものと感じられました。唯一の懸念点はEmondaはステム下からヘッドチューブにケーブルを内装するフレームなので、ケーブルの曲げがキツくなることによってブレーキレバーの引きが重くなるのではないか?という点でした。それは杞憂に終わるのですが、詳しくは後述。
ブレーキはEqualに決まりました。カラーバリエーションが豊富で5色から選べますが、私はフレームのシルバーに合わせて無難にグレーを選びました。さて、次はコンポーネントの選定です。ごく個人的な好みの問題としてシマノという選択肢はありません。価格が相対的に安く、性能も優れていることは十全に理解していますが、ロゴがダサい、デザインが好きじゃない、そもそも企業としての姿勢に共感できない等々、理由を挙げれば切りがありませんが、とにかくシマノという選択肢はないのです。

ではカンパニョーロはどうか?実は、スポーツバイクを10数台所有するに至っても未だ使ったことがありません。Bianchiに組み合わせるとカッコいいのでは?と思いながらも結局手を出さずじまいになっています。今回はアメリカンブランドのTREKなのでやはり選択肢としては微妙であると判断しました(ホイールがフルクラムなのはいいのか?)。

で、結局行き着くところはSRAMでした。RedのeTapはSupersixとSlice RS(いずれもCannondale)で使っており、機械式のForceもAllez Sprintで使っていますので、今回は機械式のRed 22を使ってみることにします。新型のeTap AXSが既に出回っていますが、12速化するにはホイールのフリーボディの交換も必要になるし、何より見た目が旧型の方が好きなのであえて旧型を選びました。幸いRedの52-36Tのクランクセットがストックの中にあったので、レバー、FD、RDの3点だけ入手すれば組み替えができます。それでもコロナ禍ゆえの品不足のおかげで数ヶ月を要しましたが、どうにかこうにか全てのパーツを揃えることができました。
SRAM Red 22の機械式グループセットであれば1900g程度(ワイヤー別)で組むことができるので、105と比べれば少なくとも500gの軽量化になります。SRAMの油圧ブレーキ用のブラケットはシマノ以上に巨大ですが、ワイヤー引きのブラケットはとても小さく軽いので、バイク全体の重心を下げることにも繋がります。

次回の更新ではいよいよ組み付けに取り掛かります。

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