Garmin Vector 3 初めてのパワーメーター取り付け編

昨年末に初めてパワーメーターを買いました。

もともと競技志向ではなく、毎日の通勤と週末のロングライドがメインで、年に数回ヒルクライムやエンデューロに出る程度だったのでパワートレーニングの必要を全く感じておらず、パワーメーターは本気で競技に取り組んでないホビーライダーには無用の長物だよねー、と思っていました。というかその考えは今も変わっていません。

では、なぜパワーメーターを買うことになったのでしょうか?理由は簡単で周りの仲間の影響でレースに出るようになったからです。11月には大磯クリテリウムに初めて出場。12月には房総グランプリのエンデューロに参加しました。大磯ではレース慣れしていないことが祟って位置取りに失敗して不完全燃焼の11/31位(-8.3秒)。房総グランプリでは調子の良さを感じたものの、原因不明の単独前転をきめて落車脱臼&骨折でDNF。チームとしてははその後チームメンバーの奮闘により優勝しました。

そんなわけでレースではまだまともな成績を出せていないわけですが、真面目にトレーニングをするに際して指標が欲しいなー、と思ったのがパワーメーターを買うに至った主な動機です。

私が普段乗っているロードバイクはアルミが2台(通勤用、レース用)、カーボンが2台(近距離用、長距離用)の4台があり、TTバイクも1台あるのでパワーメーターの条件としては、複数台で使い回せることが必須となります。

なので、精度やベクトルの可視化ができ絶対的な人気を誇るパイオニアはクランクタイプなので真っ先に対象外。シマノやRotor、4iiii、Stagesなども同様ですね。

使い回しに便利なのはハブ内蔵のPowerTapやペダル型の同じくPower Tap、Garminあたりが有力な候補になります。最初は価格の安さでPowerTapの片側ペダルタイプP1Sにしようかなと思っていました。



ただこれは見た目がゴツい。ガンダム的な風情を感じます。いかにも「パワーメーター付けてます」な雰囲気を出したい人には最高かもしれませんが、私はシンプル、地味なバイクを好むので二の足を踏んでいました。そんな最中にGarminのペダル型パワーメーターのVectorに新型が出るというニュースが舞い込んできました。Vector2も検討はしていたのですが、通信用のペダルポッドの見た目が気に入らない。そして路面とのクリアランスが少なくなるのも気になる。ということで候補から外れていました。


Vector 3はペダルポッドがなくなり、見た目もロゴさえなければただのルッククリートのペダルなので条件的には申し分ありません。課題としては普段愛用しているペダル、クランクブラザーズのエッグビーターが使えなくなることですが、トレーニングとレースの時だけ使うものとして割り切ることにしてポチッと。お値段12万円ほど。片側計測でも良かったのですが、やっぱり左右のバランスなども見てみたいなと思い両側計測タイプにしました。


そんなこんなで到着。



内容物は左右のペダルとルックの赤クリート、クリート固定ボルトセット、Qファクター調整用のスペーサー、取説。







色んな角度から撮影してみました。ぱっと見はただのペダルです。クランクに取り付けて回転させると内側のLEDが点滅するのでパワーメーター内蔵であることがわかります。外側のシルバーのパーツを六角レンチで外すと電池を交換できます。使用する電池はLR44またはSR44を片側2つで計4つです。とりあえず最初から入っている電池で問題ないのでなくなるまでこのまま使います。コンビニやスーパーでも売っているボタン電池なので出先でも交換できて安心です。



そして計量。公称で316g(ペア)ですが、概ね一致しました。アナログ式の計りなので誤差はあるかもですが、320gを指しています。デュラエースが両側で200gなので120gほど重くなります。エッグビーター1(280g)との比較でも40gほどの重量増となります。回転する部分の重量なので影響は大きいのかなとも思いますが、体感ではそれほどでもないので気にしないことにしましょう。


交換前のエッグビーター1です。4面キャッチでキャッチミスはなく、クリートが小さいので歩行にも全く支障のない街乗りや通勤、ロングライドにはこれ以上ないペダルです。もちろん泥詰まりしにくいのでシクロクロスでもよく使われていますね。マイナス面としては踏み面が小さい(そもそも面がない)ことと、ロード用のペダルやシマノのSPDほどカッチリとはまらないので好みに合わない人もちらほら。私は全然気にならないので通勤、ロングライドはもちろんレースでもこのまま走ってたりします。


交換後。エッグビーターは六角レンチで付け外ししますが、Vector 3はペダル軸がLEDで埋まっていますのでペダルレンチが必要です。


別の角度から。後方が重いためこの状態で止まります。ステップインするにはちょうどいい角度なのでキャッチミスはあまりおこらず快適です。ちょっと問題なので新品でグリスが多いのか回転が非常に渋いです。左右どちらも手で勢いを付けて回しても1回転ほどで止まります。しばらく使ってみたら状況をアップデートします。

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