Campagnolo Shamal Mille - 組み付け編

前回の続き。

一通り計量も終わったので、細部をチェックしながら組み付けていきます。


ブレーキ面はシャマルミレの最大の特徴である黒いアルミ。円周方向に溝が刻まれています。この色は塗装ではなく、プラズマ電解酸化処理というと言うもの。この処理によって100μmの皮膜を形成して、硬度、耐疲労強度、耐熱性を高めることができるそうです。

とはいえ100μmなので、経験者によると石や金属片を拾った状態でブレーキをかけるとあっという間に削れるとか削れないとか。なので私は雨の日は絶対乗らないと決めました。雨には雨用の自転車を使います。

写真のようにニップル周辺を残してリムは削られています。これは軽量化のためでしょう。これはMavicのR-SYSやキシリウム系のホイールでも同様ですね。リムハイトはフロントが23mm、リアが27mm。ディープリムの見た目にも惹かれますが、私の主戦場のヒルクライム、山岳ロングライドでは軽さには変えられないので。


ハブはUSB(ウルトラ・スムーズ・ベアリング)。セラミックベアリングで名前の通り良く回ります。空転させるといつまでも回っている感じ。今までMavicのホイールを多く使っていましたが、巷でMavicのハブは回らないと言われている意味がちょっと理解できた気がします。

BORA ULTRAのカルトベアリングはもっと回るとか。恐ろしや。


フリーはこんな感じ。ちなみにコンポがシマノなのでシマノ用フリー。アルミ製でリムと同様にプラズマ電解酸化処理されているとか。変形しにくいのでスプロケットの噛み込みも防止できます。


真横から見たところ。G3組のスポークが美しいですね。スポークはアルミのエアロスポーク。いわゆるきしめん。普通のセンサー用マグネットがつけられないので専用のマグネットが付属しています。


もっともOltre XR2は見た目を気にしてハブに巻くタイプのGarminのスピードセンサーを使っているのでこのマグネットは大切に保管。


スプロケットの取り付け前にはデュラグリス。綿棒でまんべんなく塗っていきます。



あらかじめ用意してあったCS6800 11-28Tを装着したら適当なところまで手回しでロックリングを締めます。工具はシマノ純正TL-LR15がお気に入り。


手で回らなくなったらモンキーレンチの出番。規定トルクは40m/Nですが、そんなに大きなトルクレンチはお持ちでないのでここはいつも手の感覚頼りです。


スプロケットの取り付けが終わったので次はブレーキシュー。右は今まで使っていたシマノのR55C4。105、アルテグラ、デュラエース共通のブレーキシュー。フロントが随分と減っています。そして小さな金属片がいくつか埋まっていました。これは寿命ということでサヨウナラ。


こっちの青いのがShamal Mille専用品。ホイールを買うと前後1セット分が付いてきます。曲げると結構柔らかい。1セット目はかなりの早さで減ると聞いていますが、確かに減りが早そうな感じ。


ブレーキ本体にシューを取り付け。写真のシューがずれているのはもちろん取り付け途中だから。実際は最後まで押し込んでネジを締めています。


鮮やかなブルーが目立ちます。リムに接する面は黒なので、側面のブルーはお化粧なのでしょうね。


チューブは買い置きのMavicを使います。


理由はコレ。バルブが黒いから。1本千円少々とちょっとお高いんですが、バルブまで黒いチューブはなかなか他にないので愛用しています。特にシャマルミレには似合うだろうと思ったゆえのチョイス。


タイヤはあまり使っていないMichelin Pro4の23Cがあったので使いまわし。あまり減っていないですが一応前後はローテーションしておきました。使い古したタイヤはレバーなしで付け外しできるので楽で良い。このタイヤの寿命がきたら次はMichelinのPowerかVittoriaのグラフェン入りの新製品を試してみたいところです。

と、いうわけでめでたく組み付け完了。次回の実走インプレッションに続きます。

 

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